3.2
Mobile Design Components (初期設定)

1. 初期設定

MDCを利用する際には以下の設定が必要となります。

1.1. MDCモジュールの追加

mtp-service-configの編集

mtp-service-configに以下を追記し、MDCモジュールの設定ファイルを読み込めるようにします。 iplass-ee-skeletonを利用している場合は該当箇所のコメント化を解除します。

<inherits>/mdc-service-config.xml</inherits>

また、iplass-ee-skeletonを利用している場合はWebFrontendServiceの以下箇所のコメント化を解除します。
GEM画面の場合にはGEM用のエラー画面を、MDC画面の場合にはMDC用のエラー画面を表示するための設定です。

        <property name="errorUrlSelector" class="org.iplass.mtp.impl.web.CompositeErrorUrlSelector">
            <property name="selectorMap">
                <property name="default" class="org.iplass.gem.EnterpriseGemErrorUrlSelector" />
                <property name="gem/" class="org.iplass.gem.EnterpriseGemErrorUrlSelector" />
                <property name="mdc/" class="org.iplass.mtp.mdc.MdcErrorUrlSelector" />
            </property>
        </property>
build.gradleの編集

build.gradleに以下を追記し、MDCモジュールを実行時の依存関係に追加します。 iplass-ee-skeletonを利用している場合は該当箇所のコメント化を解除します。

implementation 'org.iplass.ee:iplass-ee-mdc'
runtimeOnly 'org.iplass.ee:iplass-ee-admin-mdc'

追記後、プロジェクトのコンテキストメニューから Gradleプロジェクトのリフレッシュ を行ってください。

web.xmlの編集

web.xmlのWebFragment設定に mtp_admin_mdc を追記し、AdminConsoleでMDCを利用できるようにします。 iplass-ee-skeletonを利用している場合は該当箇所のコメント化を解除します。

<!-- iPLAss web-fragment setting -->
<absolute-ordering>
    <name>mtp</name>
    <name>mtp_admin</name>

    <!-- for adminconsole mdc -->
    <name>mtp_admin_mdc</name>

    ・・・・・
</absolute-ordering>

1.2. ロール / 権限設定

MDCモジュールを利用するユーザー用のグループ作成、ロール作成、権限設定を行います。
MDCモジュールにおける権限制御の詳細については、MDC権限制御を参照してください。

iPLAssのバージョン3.2.0以降でテナントを新規作成した場合、MDC用のグループやロール、権限設定は自動で作成されます。
それ以前のバージョンで作成した既存のテナントでMDCを利用する場合、本項を参考にMDC用のグループやロール、権限設定を手動で追加してください。
グループ

MDCを利用するユーザー用のグループを作成します。 グループのコードは MdcUser にします。

ロール

MDCを利用するユーザー用のロールを作成します。 ロールのコードは MdcUser にします。

ロール条件を追加し、前項で作成したグループに所属していることを条件にします。

user.memberOf("MdcUser")
Entity権限

Entityに対して権限を設定します。 MdcUser ロールには、iPLAssが標準提供する mtp.auth.User(ユーザー) 等のエンティティを含め、Entity権限は初期設定されていません。 必要に応じてEntity権限を追加してください。

Action権限

MDCユーザーが利用するActionに対して権限を設定します。 mdc 配下の全てのActionに対して許可を設定するため、PermissionExplorerのActionPermissionにて、MdcUser ロールの列と mdc の階層フォルダが交差するセルをクリックし、Nameに適切な名前を、Allow Conditionに下記条件を設定してOKボタンを押してください。

org.iplass.mtp.mdc.auth.MdcAuth.isPermitAction(action, parameter)

Action権限の詳細については、MdcAuth を参照してください。

WebApi権限

MDCユーザーが利用するWebApiに対して権限を設定します。 mdc 配下の全てのWebApiに対して許可を設定するため、PermissionExplorerのWebApiPermissionにて、MdcUser ロールの列と mdc の階層フォルダが交差するセルをクリックし、Nameに適切な名前を、Allow Conditionに下記条件を設定してOKボタンを押してください。

org.iplass.mtp.mdc.auth.MdcAuth.isPermitWebApi(WebApi, parameter)

WebApi権限の詳細については、MdcAuth を参照してください。

1.3. 画面定義の設定

MDCの画面を構成する各種画面定義の初期設定を行います。

TopView

MDCモジュールにおけるTop画面のデフォルト定義を作成します。
AdminConsoleのメニューから MDC_TopView を右クリックし、 TopViewを作成する をクリックします。 表示されたダイアログのNameに DEFAULT を入力して定義を作成してください。
TopViewの詳細については、TopView を参照してください。

Navigation

MDCモジュールにおけるナヴィゲーション(サイドメニュー/アプリケーションバー)のデフォルト定義を作成します。
AdminConsoleのメニューから Navigation を右クリックし、 Navigationを作成する をクリックします。 表示されたダイアログのNameに DEFAULT を入力して定義を作成してください。
DEFAULT のNavigation作成後は、新規に追加したエンティティのメニューアイテムが DEFAULT に自動で追加されます。
Navigationの詳細については、Navigation を参照してください。

EntityView

MDCモジュールでは、iPLAssが標準提供する mtp.auth.User(ユーザー) 等のエンティティを含め、MDC用のEntityView定義は初期登録されていません。
EntityView定義が未登録のエンティティについては、検索画面・詳細・編集画面をエンティティ定義を元に自動で構成して表示します。
MDC用のEntityView定義を作成するには、AdminConsoleのメニューから操作したいエンティティを右クリックし、 MDC EntityView をクリックします。
EntityViewの詳細については、EntityView を参照してください。